2-1 「ロッケー式英文読解法」の誕生

第2章 あなたも3倍速く正確に英文が読める

英文読解からはじめよう!

 

 

2-1 「ロッケー式英文読解法」の誕生

 

「英語長文が苦手なのです。」

「模試で、英語長文で、時間が足りなくて、点が取れません。」

「なんとなく意味は分かるのですが……知らない単語も多くて。」

受験生の多くが、毎年毎年、同じ相談をしてきます。

 

そして、多くの学校の先生や、先輩、自分よりも成績のいい友人は、次のように答えます。

「まずは、単語力をつけなさい。この単語集を覚えなさい。」

あるいは、

「文法や、構文の理解があいまいなのだよ。この、問題集をやりなさい。」

「とにかく、辞書を引いて引いて引きまくって、授業の予習をしてきなさい。」

こういう答えが返ってきます。

まあ、一般的に考えれば、もっともなことなので、そのとおり実行しようとします。しかし、単語集や文法問題集、構文集などを完璧に覚えて、そのあと、長文読解までマスターできるのは、せいぜい受験生全体のうちの2割くらい。残り8割の受験生は、結局、中途半端なまま、本番を迎えることになってしまう。

これらのアドバイスは、英語の先生の立場からしてみれば、正しい。確かに、単語力を身につけて、文法を理解して、構文をマスターすれば、英文は読めるようになります。ただし十分な時間があるならば。

しかし、はっきり言いましょう。時間制約のある受験生にとって、英語以外の科目も多く勉強しなければならない受験生にとって、これらのアドバイスは現実的ではない、はっきりいえば、的外れなアドバイスといえるでしょう。

 

通信添削にしても、かなりの程度、自分ひとりで英文が読めることが、前提となっています。きわめて少数の人にとっては、役に立つ。

問題集もかなりの程度、自分ひとりで英文が読めることが、前提となっています。だから、購入した人のうち、8割の人は、問題集をこなすことができない。

よく売れている英文読解の問題集も、使いこなせる人は、全体の2割でしょう。ある程度英語力のある人が、確認するためにこなせるような内容になっている。

一般的に、予備校の「英文読解の授業」もかなりの程度、自分ひとりで英文が読めることが、前提となっています。確かにパラグラフリーディングとか、ニュアンスとか、きれいな訳とか、予備校講師の授業の中には、すばらしい授業もあります。

しかし、その多くは、「ある程度英語が得意で、得意な英語にさらに磨きをかけようとしている人にとっては(すばらしい授業)」という前提が入る。

「あの先生の授業、分かりやすい。」

「あの講座は役に立つ。」

ということを、聞いたら、たいがい、期待通りのことが多い。

しかし、「自分は、英語が得意とはいえない」となると、話は別。成績のよい友人が、

「あの先生の授業、役に立った。」

というのを聞く。

それで、その講座を受けてみる。しかし、自分にはさっばり分からない。

そんなことが少なくありません。

学校の授業も、リーデイングは、先生がただ訳を言っているだけ。しかも、意訳という場合が多い。時間的な制約もあるから仕方がないのだろうけれど。

とはいえ、書店に行けば、さまざまな英文読解の参考書がならび、予備校の授業も多くの中から選べる。英文法や、語法などの、問題集や、英単語集などは、すばらしくまとめられたものも多い。

しかし、英文読解に関しては、優れているといわれている、あるいは、売れている参考書の多くは、すでに、「英語が得意な人向け」なのです。

 

「予習、予習といわれるけれど、どう予習すればいいか分からない。」

「あまりにも、英文法や、単語を知らなくて、読解の説明を聞いても、何がなんだか分からない。」

「パラグラフリーディングとかなんとか言う前に、英文一文一文の書いてあることが分からない。」

など、本当に困っている受験生、やる気はあるのに、英文読解に関し、どうしていいのか分からない受験生の人たちが、実は、一番多いことを私はうすうす感じていました。

「先生、英語がどうにもならないんです。英語が必要のない大学なんて、ないですよね。」

K君の本気で悩んだ表情を見て、「ナントかしてあげなければ……」と強く感じました。

なにか、いい方法がないだろうか、私は考えました。

まず、私は、二人の生徒をビックアップしました。あえて、三名で、英語の特別授業を行うことにしました。彼らの英語の偏差値は、二人とも40未満です。

ただ、彼らは、英語の成績は悪いけれど、「ナントカしなければ……」という、やる気は断然あったことを付け加えておきます。

 

初めに、英文法について、中学レベルのことは、分からないとお話にならないので、中学レベルの問題集を一冊、完全に終わらせました。時間がかかった人でも、2週間で終了。

その次に、私が行ったこと。それは、いきなり、「センター試験の長文問題」に、取りかかったことです。もちろん、彼らにとっては、知らない単語だらけ。「かなり」時間をかけて、丁寧に解説し、隅から隅まで理解してもらう。本文を解説する上で、必要な文法が出てきたら、その都度解説をしていく。ある生徒は、たった一題復習するのに、2週間もかかりました。復習も完全に行い、徹底的に、一題、一題を丁寧にこなしました。

それが終わると、次の問題も同じ方法でやる。ただ、少しずつ、ペースが速まってくる。

生徒のほうも、慣れてくるから。

あとは、その繰り返し。2ヵ月後、彼らの読解力は、飛躍的に上がりました。行ったことは、とても単純。しかし、隅から隅まで、納得の行く説明を受け、理解し、そして、完全に覚える。説明の際に使ったのは、主に6つの記号だけ。いわゆる「文法用語」は、全くといっていいほど使いませんでした。

このようにして、全く違ったアプローチの授業が生み出されました。

それが、「ロッケー式英文読解法」の原型となったのです。

 

この方法は、もともと、英語が不得意な人たちのために、私が行った方法なのですが、実際、実行してみると、すでに偏差値が70を超えている英語が超得意な人たちから、思わぬ反響がありました。

 

それには、正直、驚きました。

 

彼らが言うのは「より正確に読めるようになってきた」ということ。

どういうことかというと、センター試験を始めとする大学入試問題は、「受験英語」であり、例えば、日常、英語を使っていた帰国子女であっても、全く対策をやらずに受けると、9割未満しか取れない場合が多い。大学入試において、更なる高得点をとるためには、英文をスミズミまで「かなり」正確に読めなければ、点にならないのです。

英語が、超得意な人にも実は、悩みはあって、それは、たとえば、センター試験の模試で、180点台は取れるのだけれど、190点がなかなか超えられない、ということなど。

 

ロッケー式で、あえて、印をつけていくことで、読解の精度が増す。それにより、ケアレスミスや、判断ミスが減るわけです。

ということで、その後、高一レベルの英文から、センター試験はもちろん、難関国公立大学レベルの問題まで、英文読解に関しては、すべて、ロッケー式で指導していくことにしました。その方法が、大学受験勉強に、ビタリと当てはまったのです。

 

ロッケー式とは、「6つの記号」だけで、指導していく方法。受講していた生徒が名づけました。英語が不得意だった彼は、結局、国立大の医学部に合格しました。

6つの記号だけで、難関大学の英語の入試問題までも解いてしまう画期的な方法。「ロッケー式」の指導のプロセスには、綿密な計算があります。多くの授業が講師サイドの都合、先生側の都合で、教えている場合が多い中、「学ぶ側のサイド」に立った画期的な授業。高度な内容も、もちろん含まれます。

しかし、受講している生徒にとっては、一見、単純にみえる。だから、すぐに、実行できるのです。

事実、ロッケー式で学習し、授業出席率70%以上の生徒について、ほぼ全員の英文読解力が、大幅に上がりました。

そして、予想外のことも起こったのです。

「ロッケー式」で英文読解力を磨き、難関大学に合格した卒業生が、家庭教師のアルバイトをしているとのこと。アルバイト先で「ロッケー式」により、私立難関高校受験生や、大学受験生に指導したところ、飛躍的に英語の成績が上がった、という報告を複数受けました。

そう、一度「ロッケー式」をマスターしてしまえば、英文読解能力が飛躍的に高まるし、他の人の英文読解能力も向上させることも出来るのです。

 

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